研究会・イベント 中国総研研究会
シンポジウム「広島の都心改革と交通共生の提案」
平成14年5月10日(金)
中国電力大会議場
| コーディネーター | 杉恵頼寧 | 広島大学大学院教授 |
| パネラー | 岩城正之 | 中国経済連合会常務理事 |
| 下井良昭 | 並木通り商店街振興組合理事長/広島市中央部商店街振興組合連合会副理事長 | |
| 松波龍一 | 松波計画事務所代表取締役 | |
| 山根政則 | 広島LRT研究会代表 | |
| 佐藤俊雄 | (社)中国地方総合研究センター地域計画研究部長 |

会場アンケート集計結果
(杉恵)①都心の再生・活性化に対してどう考えるか、それぞれの立場から問題提起する、②我々の提案した案をどう評価するか、良い点・悪い点両方について、③都心部の商店町の魅力をどう高めていくか、対策を考える、④今後の都心づくりのあり方について、の4つの柱で議論を進めたいと思う。まずは、一つ目の都心の都心の再生・活性化に関して意見をいただきたい。
(山根)8年前にUターンし、LRT研究会などの活動を行ってきた。。
(岩城)中国地方の人口は現在約770万人だが、25年後には島根県分の人口がなくなり、約690万人になる。すると全体として高齢化が進み、広島市もどうなっていくのか、というのが問題だと思う。おそらくかつてのように人の移動が価値を生むという時代から、今後は高齢化することによって定住という方向になるのではないか。その時に札仙広福の地域間競争の中で、広島はどういう地位になっていくのか。特に広島は都心の空洞化が他の都市に比べると著しく、20年前に比べると1.5倍郊外に人が住んでいるのに対し、都心は1割人口が減っている。札仙広福の中心区の中で人口がマイナスになっているのは広島だけである。しかも中区の人口は14万人から現在は12.5万人へと1割減っており、高齢化率も20年前は9%だったが、現在は17%と、この数字も一番高い。逆説的に言うと、その17%の人は居心地がいいから住んでいるのではないかと市役所の人は言うかもしれないが、そうではないと思う。いずれにせよ、都心の空洞化をどうにかしないと地域間競争に負けるのではないか。一方で、広島は川・山が近い。札幌は割と近いが、仙台・福岡は郊外まで行かないと山はない。その点、比治山や西風新都のほうにすぐ緑があるのは、広島の良いところである。また、サンフレッチェ・市民球場などのもあり、どこにでも遊びに行けるというのが都心に住むことのメリットである。どうにかして都心に人口が帰ってるようなしくみを考えていきたい。しかし唯一のネックは、土地の値段が高いということである。平均で坪あたり52万円で、札幌の2倍以上、仙台は32万である。この土地の高さをどう克服するかが、広島のこれからの生きる道ではないか。
(松波)都心を何とかしなくてはならないというのは、この30年間いろいろな計画の中で常に言われてきた課題であった。この間、昭和40年代前後から考えてみると、広島は都心に対しての先進的な計画を作ってきた。そういう意味で、広島は都心の再生のためのアイデア出しのトレーニングは随分積んできたといえる。今回の提案が今後どのように扱われていくのかは、過去の都心に関する計画がどのように扱われたのかということと非常に関連がある。何が計画され、そのうち何が実現し、何が実現しなかったのか、そしてそれはなぜ実現しなかったのか、ということをそろそろ振り返る必要があるのではないか。そうすると、ビジョン・計画・提案といったものの役割がはっきりしてくるし、それに対して我々がどういう期待をすればいいのかということもはっきりしてくる。実現させなければならないものであれば、今までなかったことをやらなければならないという覚悟も必要になってくるだろう。新しい計画提案に関しては、今後どのように管理していくのかという議論をしなければならない。都心の再生・活性化ということに関しても、今回の計画を元にしてどのようなアクションを起こしていくのかという戦略論が必要になってくるのではないか。
(下井)広島市にずっと住んでいてたまに郊外へ行くと、田舎のほうの道路の良さには驚く。それに比べて市内の道路は相変わらずで、平和大橋は2車線のままなのに車の数は2倍になっている。平和大橋ができた頃は片側2車線の道路は十分な広さだったが、交通が増えてきたのに市内の橋は何十年も前からほとんど広くなっておらず、橋が広ければスムーズに流れるはずの交通が流れない。これでは広島の経済が発展するはずがない。中心市街地ということで言えば、国のほうで中心市街地活性化法ができているが、広島ではまだ勉強会をしているような状態で危機感がない。広島はたまたま中心部に商業の集積があるので、郊外に大型店ができたからといってすぐに中心部が空洞化してしまうというようなことはないが、大型店の売上の分だけ中心部の商店町は売上をとられている。どうにかして中心部に人が集まってきてくれるような町づくりができないと、広島の町自体が沈滞していってしまうのではないかと思う。
(佐藤)これまでの都市計画は、土地利用にしても、交通にしても、郊外化というものをずっと追いかけてきた都市計画だったと思う。その結果、力のない都市では都心が衰退していっているところがたくさんあると思うが、広島は幸い中枢機能が集積しており、都心が何とか持ちこたえているという感じを受けている。しかし、これからいくつかのプロジェクトが周辺で動いていって、ミニ都心のような商業開発が行われたときに、今のような都心が維持できるのか。たとえばこの10年で見ると、広島の都心では基町クレドの再開発があったり、八丁堀ではパルコや東急ハンズなど若者に人気のある大型店ができたり、そして地下街ができたりと、商業という面でも非常に大きなプロジェクトがあって、それが郊外の商業に対する抵抗力になっていたと思う。しかし、今後郊外で大きなプロジェクトがあったときに、広島の都心で対抗する手段として何が打てるのかというと、もう都心では大きなプロジェクトではなくて、路地を生かすというか、小さな店の集団を生かすような方向で対抗するしかないのではないか。そういう点では商業の話が非常に重要になってくるとおもう。ただし、商業者に集団でがんばれといっても限界があって、それは都市計画や交通がサポートしていかないとうまくいかないという気がしている。
(杉恵)今回の提案に対してどう思うか、評価できる点や問題点、課題などについて発言していただきたい。
(山根)今回の提案の、人が集まる都心、都心への公共交通、環状道路という3点セットの提案はいいことだと思う。もうひとつ相生通りのところのトランジットモールについてもいいと思うし、できるかもしれないと思っている。こういったいろいろないい提案が並んでいるが、21世紀に広島市の人口、経済がどうなっているかということについて時間的予測がないことや、達成目標の期限がないことについて疑問に思った。また、広島では自転車が大事な問題だと思うが、そのことについて具体的な提案がなく、自転車の専用道路や走りやすい道についても提案してほしいと思うし、町に軌道系を作るという点でアストラムラインについても、もっと議論すべきではないかと思う。
(岩城)今回の提案についての感想としては、人間中心の都心づくりや環状道路などについては早く作ってほしいと思うが、都心に居住してもらうということになると、あまり郊外から都心に直結する道路は整備しないほうがいいと思う。郊外は不便なままで、都心にはそれなりの高層マンションを建てて、税金などで何らかのメリットを与えるなどしたほうがいいと思う。たとえば、2km圏内の指定容積率を1000%まで上げると、1ヘクタール以上の開発をしてマンションを作ると1棟あたり2000人ぐらいの居住ができ、10棟建てるだけで2万人が住める。このように、土地の値段が高いということを逆手にとって都心の居住だけを最優先してやったほうが、これからの高齢化社会では有利だと思う。平和大通りに地下鉄や広電に期待するというようなことはしないほうがいい。それよりは、郊外からは人を入れず都心の中で囲い込むというぐうらいのほうがいいと思う。橋を渡って郊外から来る人からはお金を取って、その分都心にはメリットを与えるぐらいの事をしないと、広島の土地の値段を考えると、他の都市には勝てないと思う
(松波)長期的な計画になっているが、それにあわせて短期的なステップもこれから追加してもらえれば先の夢に対する連続感がもてていいのではないか。たとえば、公共交通の結節点が悪いという話があったが、拠点だけではなくて、交通モード相互の結節も悪いということもこれまで言われてきている。その中には、場所によってはここをもう少し変えれば乗換えがスムーズになるというものもたくさんある。そういうディテールデザインをできることからやっていって、既存のものをまずは使いこなすというところからはじめるべきだと思う。また、ヨーロッパの都市の例などでも挙げられていたように、線から面へということがよく言われるが、この2つはやり方としてはまったく違って、線は建設工事でできるが、面的なネットワークを広げていくには、しくみやルールを作って、民間を中心にそのルールを信じてやっていくという必要がある。こういうものを作ろう、ああいうものを作ろうということも大事だが、そういう方向性だけではなくて、新しい仕組みをつくっていこうというようなこともこれから追加していく必要があるのではないか。
(下井)国土交通省などで道路はたくさん作られているが、道路ができて車が通るようになると車を置くべきところが必要になるのに、どうして駐車場を増やさないのか。市営の駐車場は少しあるが、公共の車を置ける場所がほとんどない。町中にはたくさんの民間の駐車場があるが、中心部の商店街が連合会を作って、毎月2000万円ぐらいの駐車料金を払っていて、大きな負担となっている。郊外にある大型店は無料の大型の駐車場を持っているので多くの人が集まってくる。無料の駐車場があれば滞在時間もゆっくりしているが、有料であれば買い物をしてすぐに帰ってしまう。商店街としても何とかしないといけないということで、買い物をしたお客さんについて補助金を出すという大型店と同じシステムをとっているが、お客さんが置きたいだけ置けるだけの駐車料金を負担することはできないので、2000円あたりの買い物で30分ぐらいの補助金を出すということにしている。これでも1割近い負担になるが、それでも辛抱してしないと、中心部に人が来てくれない。公共交通機関でたくさんの人が中心部に来てくれれば非常に助かるので、バスや電車の運賃を負担してもいいのではないかとも思うが、半券のようなものがないので補助を出すことが難しい。ラッシュ以外の空いている時間は料金を割引するとか、日曜などにファミリー料金を設定するなどいろいろと工夫をしないとなかなか公共交通には人が流れていかないと思う。車のほうがいいので車で行くということになれば、無料の駐車場のある郊外の大型店へみんな行ってしまって、中心部が寂れた状態になってしまう。公共交通機関のルートを考えることも大事だが、料金体系や利用者にとっての利便性というようなことも考えていかないとなかなか難しいのではないかと思う。
(佐藤)少し提案の補足をさせてもらうと、今回の提案の中でも都心の密度を高めたり。デルタの複合住宅化を進めるといったことを提案しているが、それだけだと地域経営からすると無理がくる。たとえば、周辺部では、芸備線沿いには向原町や甲田町など小さい町があるが、そういったところがどういうことを考えているかというと、いかに若い人たちを広島に働きにいけるようにするか、そのためにいかに芸備線の利便性を高めるかということを本気で考えて、駅の周りにパークアンドライドを設けたりしている。そのような、都市圏としての大きな広がりの中で交通体系を考えて、都市構造を考えると、真ん中の密度を高めると同時に、周辺部に交通ルートを作って、特に公共交通の軌道系の流れを良くしながら、周りにビーズのような小さな密度の高い核を作っていくような都市構造がいるのではないか。コンパクトシティと同時に、多様な地域性を活かすしくみとして公共交通が大きな役割を果たすのではないかと思う。また、都心の商業機能をサポートしていく支えとして、広域的な土地利用計画をきちんと行う必要があるのではないか。土地利用の規制ということについては日本はあまり本気でコントロール力を高める方向でやれなかったが、そうすると取り返しのつかないことにもなりかねない。商業の誘致で、狭い範囲での地域間競争というのは最も避けるべきであって、たとえば広島県でいえば2つぐらいの圏域に分けてしまって広域的に商業の配置論のようなことをやって、広域的な秩序をイメージしておかないと、市町村単位での地域間競争では、長期的に見たときにお互いの不不利益をこうむることになる。現在の都市計画の土地利用規制を、小さな単位でするのではなく、もっと大きな単位でやる必要があるのではないかと個人的な見解として思っている。
(杉恵)今回の提案はハードの提案であり、これだけで都心が活性化されるということではなく、都心に人が来てもそこに魅力がなければ活性化しないので、都心に賑わいを持たせる何かが必要ではないかと思う。そのような、都心にどうやって賑わいを持たせるか、どうやって魅力を与えるかというあたりについて意見をいただきたい。
(山根)お金を持っているのは高齢者であり、それを使ってもらえるようなしかけをつくって、高齢者を都心に誘引すればいいのではないか。高齢者は、新しく固定資産的なものを買うよりも消費的な活動にお金を使うので、町に住みやすくする道具として、デルタ内に高層建築が建てやすいような条件を作るべきだと思う。「広島デルタ地区建築例外条例」のようなものを作ってはどうか。郊外の家を担保に都心に引っ越せるのであれば都心に住みたいという人口は莫大にあると思う。
(岩城)商店街の活性化ということが大きな問題だと思う。中区の小売店の売り上げは、10年前は福岡市の中央区と同じだったが、中区では10年間で1割減っているのに対し、福岡市の中央区では10年間で1割増えているという現実があり、こういったときに何をすべきかというと、空き店舗に対するペナルティを与えるぐらいのことを広島市として考えてはどうか。たとえば極端に言えば、空き店舗に対して固定資産税を上げるとか、店子にはいってきた人に対しては人件費を補助するとか、将来、地方で消費税をとれるようになれば、広島市の消費税を他よりも低くするといった夢のある話を市役所から出してもらえれば、みんなが希望を持ててありがたいのではないか。交通問題で言えば、駐車場の問題は確かに重要だが、駐車場を都心につくるよりは、都心居住をしたほうがメリットが大きいのではないか。ロードプライシングのような形で、都心に入る車で、3人以上乗っている車はスムーズに入っていけるが1人だと長い渋滞に並ばないといけないというような、都心に入ってくる車にペナルティを与えるということをしないと、この提案もなかなか実現しないのではないかと思う。
(松波)都心の商店街の人がどういう町づくりをしたいかということから考えると、既にいろいろなことをいろいろな人が言っていて、全国の事例もたくさんあって、むしろ情報がたくさんありすぎて困るぐらいではないか。メニューをリストアップすることも大事だが、どれかから手をつけていかなくてはいけないというようなこともあって、形にしていくという実際の流れをつくり出していくことが求められていると思う。こういったメニューを実行しようとすると、今の制度が邪魔をしていることが多いのではないかと思うが、その典型例が、広島ではもう何年も前からやっている、道路空間を使ったオープンカフェのようなもので、本通の周りにも車がほとんど通らない道があるので物理的にはいろいろとできそうなところがあって面白いのではないかと思うが、実際にはできない。そういう今の制度を都心全体の魅力づくりに向けて少し変えたり、運用の仕方を工夫するといったような知恵を持ち寄ってやっていくようなことができ始めるとやる気になってくるのではないかと思う。あまりお金や腕力が必要なことを最初から考えても大変なので、むしろそういった知恵でできることからはじめていくべきで、もしそれが難しいようなら最初から時間と場所を設定して社会実験という構え方でやっていけばいいわけだし、そういう言い方をしたほうがインパクトがあるかもしれないと思う。問題なのは、こういったことをどこに相談すればいいのかということで、どこが中心となって、どのテーブルでそういう作戦を練っていくかということがうまくイメージできないことが一番残念なところではある。こういうことを議論して、そこに行政も加わって、実験的な取り組みができるというような具体的な場を設営してもらうと面白いことになるのではないかと思う。
(下井)20年前ぐらいの感覚では、広島と博多は同じくらいの都市だろうと思っていたが、この20年の間に博多では地下鉄ができ、都市高速が中心部を走っていたりして、広島よりもずっと進んでいる。この提案が、広島にこういうものができましたという状態で見せてもらえるのならうれしいのだが、これから提案するということになると、できるのに20年はかかってしまう。それだけの遅れが広島の中心部と福岡の中心部にはあると思う。観音の高架についても何十年も止まったままで、やっと動き出したという感じだが、もう出来上がっていてもおかしくないぐらいの時間がたっている。この20年間広島は何をやっていたのかという思いを持っている。
(佐藤)500mスクエアの北半分と南半分では性格がだいぶ異なると思う。北側半分は本通りに集まってきた人の流れが多少あり、シャレオができたり、ハンズができたり、パルコができたりしたことにあわせて相乗効果が出ているが、南側半分はあまりそのような効果が出ていない気がする。500mスクエアの南側の商業の町づくりを進めていくためには、商店街の組合などがないので、商業者の人たちがそういった商店街の組合のようなものをつくっていく必要があるのではないかと思う。平和大通りにはホテルがいくつかあるが、こういったところが町づくりに参加するような場もつくっていくべきではないか。ホテルに集まってきた人が500mスクエアの中に流れていくような仕掛けがどうあるべきかというようなことを聞き出す必要があると思う。もうひとつは、たとえばアリスガーデンのようなところを使って、週末の朝に朝市など産直的なマーケットをやるなどのアイデアもあるのではないかと思う。そうすると、新しい階層が週末に集まってくるのではないか。
(杉恵)最後に、これからの都心づくりをどうするかという論点が残っているが、これについてはこれまでの意見の中でも出ているので、会場の方でご意見などあればご発言いただきたい。
(会場)交通共生の話の中で、JR、路面電車、地下鉄、バスという話はあったが、タクシーについてはあまり触れられていない。交通共生におけるタクシーの役割はこうだというものがあれば教えていただきたい。
(佐藤)タクシーは公共交通と個人交通との中間的な役割をはたしているが、どちらかというと公共共通としての位置づけがあるかと思う。トランジットモールを提案しているが、そこでは路面電車・バス・タクシーは通行するということにしている。タクシーはハンディキャップや重い荷物を持っているというような場合のために、都市のインフラとして必要な機関だと考えている。
(杉恵)今までの発言で言い残したことや、他のパネラーの発言に対する意見などあればいただきたい。
(山根)広島市では、思い切ったことをやろうとしても誰かが反対すれば延期されてしまうという市民側の問題もある。公共との関係で自分の利益を失うことは多いが、何万人の人のためには自分のことをもう少し我慢することも大事だと思う。
(下井)市長や県知事の公邸を、交通渋滞の外側に作って住んでもらえれば、毎日の広島の交通のネックが身を持ってわかってもらえるのではないかと思う。それがわかってもらえれば、つくらなければならない道路を、いくらかの反対があったからといって何十年も放置するというようなことはなくなるのではないか。作らなければならないものを速やかにつくるという考え方で進め、当初の計画したことを何人かの人が反対したからといってやめるというようなことではなくて、計画したんだからやればいい。100m道路も、大きな反対があったと思うが、やってしまったから今あるわけで、みんながいいというまで待っていたら、世代が2つぐらい変わるまで何もできないと思う。
(佐藤)このグランドデザイン研究会が提案した、500mスクエア内を人間中心の空間にするというのは、地味だが大変な事業ではないかと思う。また、後々の効果が極めて大きいプロジェクトだと思う。ただし、大変なマンパワーを要するプロジェクトで、そのためには行政が前面に立つことになるかもしれないが、行政が前面に立つといろいろなあつれきが出てきてしまう。そこで、商業者が最初から絡んで、具体的なプランを作るような体制を作るべきだと思う。つまり、商業と都市計画と交通が最初からワンセットになったような、次のステップの実現性の高いプランを作ってもらうことが大事ではないかと思う。
(杉恵)今回の提案は、いろいろ問題点はあるが、都心の問題を考える契機として非常に意味をもっているのではないかと考えている。こういった都心の問題を考えていく場合は、やはり行政が中心となってやっていかなければならないし、それに対して民間も協力していかなければなれらない。これから、行政と民間に連携をしてもらいながらこの問題について検討していってもらいたいと思う。また、この提案に対していろいろな課題が出されて、これらは簡単に解決するものではないが、みなさんの方でいろいろとアイデアを出して、解決していってもらえればと思う。