刊行物:刊別紹介
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季刊「中国総研」 [1998年01月]
中山間地域のこれからの維持・管理方法を考える
ナンバー
No.2
刊行年月
1998年01月
頒価
1,575円
在庫
なし
概要
中山間地域(農林統計で使用される中間農業地域および山間農業地域)の市町村は、全国では半数強の55%であるのに対し、中国地方では318市町村のうち245市町村、77%を占めています。
中国地方の中山間地域では、農林業のほか、「たたら製鉄」や鉱山開発などが行われ、古くから開けてきました。しかし、その後、いちじるしい過疎化・高齢化とともに人口減少が進行し、一部では集落の消滅すらみられつつあります。このため、中国地方では、全国に先駆けて中山間地域問題に取り組んできており、中国地方知事会の共同事業として「中国地方中山間地域振興調査研究」(1992~94年度)を実施し、提言をまとめたほか、各県において具体的施策が展開されているところです。
その一方で、中山間地域は、食料生産や水質源供給の面ではもちろんのこと、人々の憩いやリクリエーションの場としても重要な役割を果たしています。中国地方発展推進協議会による「中国地方発展ビジョン」(1996年2月)では、美しい自然の中で真のゆとりと豊かさが実感できる地域をめざして、瀬戸内海や日本海とともに中山間地域を総合的に整備していくことが提唱されています。策定中の次期全総計画においても、中山間地域などの多自然地域は、「新たな生活様式の実現を可能とする国土のフロンティア」として積極的に位置づけられようとしているところです。これに関連して、全国各地で「水源基金」、ボランティアによる森林管理、都市生活者が参加した農業生産などの実験的な取り組みが数多くみられるようになっています。
今後、中山間地域において一層の過疎化・高齢化と人口減少が見込まれるなか、都市との交流・連携を図りながら中山間地域を支えていくことがさらに重要になってくるものとみられます。しかし、わが国全体の人口が減少局面に移行し、経済活力への影響も予想されるなかで、行財政改革とも相まって、都市と中山間地域の間における社会資本整備の配分問題が熾烈化することも想像されます。
本号では、以上のような問題意識を踏まえ、中山間地域の維持・管理の意義、グリーン・ツーリズム、過疎化に関する生活人口論的分析、そして集落単位でみた過疎地域(中山間地域)の変容過程について、中国地方の5人の論者の論考を特集しました【伊藤】。
目次
| 中山間地域振興の公益性の根拠 | 山口大学人文学部 教授 |
小川全夫 |
| グローバルな成熟社会における国土と中山間の未来像 ─過疎・高齢対策から21世紀型のライフ・スタイル支援へ─ |
広島大学学校教育学部 教授 |
地井昭夫 |
| グリーン・ツーリズムの意義と担い手 | 農林水産省中国農業試験場 農村システム研究室長 |
大江靖雄 |
| 過疎問題の変貌と過疎地域をみる新しい視覚 | 広島県立大学経営学部 教授 |
山本 努 |
| 中山間地域における集落衰退の地域的構造 | 社団法人中国地方総合研究センター 地域経済研究部主任研究員 |
本郷 満 |
| [論文] 地域から日本経済を考える(その2) ─7大工業県の製造業─ |
広島市立大学国際学部 教授 社団法人中国地方総合研究センター 理事長 |
櫟本 功 |
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